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x <2であって,この範囲では|(x+ 2)(x2−x+ 1)|<4×3 = 12である.従って, δ(²

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Academic year: 2021

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期末テスト(7/27)の解答編(微積A, 2007.7.31)

大切なお願い:各問の得点の合計——特に十の位——は間違っている可能性が高い から,各自,一度はチェッ クしてください.これに限らず,皆さんには採点結果に対して文句を言う権利があるから,おかしいと思った ら文句を言いなさい(もちろん,その文句通りに点が変わるかどうかはわからないけど).なお,少しだけ得 点配分を変え,問1,225点として全体を120点満点で採点した.

なお,得点分布などをwebに載せるのはさすがにまずいだろうから,ここには載せてません.なお,以下のは急 いで作ったので,思わぬミスがあるかもしれません.あくまで自己責任で使ってください.

問1:

(a)覚えていても良いが,以下のように標準的に求められる.y= arctanxならばx= tanyだから,両辺をx 微分して合成関数の微分を行い,出てきた結果をxで書き直す.答えは

d

dxarctan(x) = 1

1 +x2, d

dxarctan(x2) = 2x 1 +x4

(2番目のやつでは,合成関数の微分をきちんと行うこと.

(b)f(x) =xx3/3! +x5/5! +· · · はもういいでしょう.g(x)の方は,

log(1 +t) =tt2 2 +t3

3 +O(t4) にてt=x4とおいてlog(1 +x4) =x4x8 2 +x12

3 +O(x16) である.

(c)x= tanθとおいて置換積分して,最後にθxで表す:

(積分) = Z

=θ+C= arcsin

³x a

´ +C

もちろん,Cは積分定数.

問2:時間の関係もあるので,無味乾燥な答えで勘弁して.

(a)極限は1だろう.

n

n31 = 3

n3 これが²より小さくなるようにN(²)を決めると,

N(²) =

³ 3 +3

²

´2

ととればよいとわかる.

(b)極限は2だろう.

x42x2+ 3x2 = (x1)(x+ 2)(x2x+ 1)

|x1|< δ 1では0< x <2であって,この範囲では|(x+ 2)(x2x+ 1)|<4×3 = 12である.従って,

δ(²) = min n

1, ² 12

o

ととれば,|x1|< δ(²)では

|x42x2+ 3x2|=|x1| × |(x+ 2)(x2x+ 1)|<12|x1|< ² となって極限は確かに2である.

問3:まともにぶつかりすぎた人が多かった.教科書の最初のところではあるから.

(2)

2

(a)問1(a)から

d

dtarctant= 1

1 +t2 = 1t2+t4t6+· · · なので両辺を0からxまで積分すると,

arctanx= Z x

0

¡1t2+t4t6+· · ·¢

dt=xx3 3 +x5

5 +· · ·

となる.もちろん,まともに微分を5回行っても良いが,かなり時間がかかるよね.

(b)まともに微分すると死にます.ここは(a)を使って以下のようにするのが良いでしょう.sinyのテイラー展 開から,y= arctanxに対して

g(x)yy3 3! +y5

5! =

³ xx3

3 +x5 5 +· · ·´

1 6

³ xx3

3 +x5

5 +· · ·´3

+ 1 120

³ xx3

3 +x5

5 +· · ·´5

=xx3 2 +3

8x5 (c) cosxの展開から

xcosx=xx3 2 +x5

24+· · · なので,

g(x)xcosx=

³3 8 1

24

´

x5+O(x7) = 1

3x5+O(x7) よってn= 5の時に極限値1/3をとる.

問4:

anは単調増加ですが,上に有界ではありません.従って,無限大に発散します.

(上に有界でないことの証明)

Z x 1

1

tdtと比べても良いが,以下のようにやれば簡単.n= 2mの形をしていると ころだけ考えて(mは正の整数),このときのan=a2mが発散することを言えば十分だ.さて,

a2ma2m−1 =

2m

X

k=2m−1+1

1 k

2m

X

k=2m−1+1

1

2m = (2m2m1)× 1 2m = 1

2

これはmによってないから,

a2m = (a2ma2m−1) + (a2m−1a2m−2) +· · ·+ (a4a2) + (a2a1) +a1(m1)×1 2 + 1 となって,これは発散する.

bnはちょっと難しい.(1)kがついていることを積極的に使わない限り,出来ない仕組みになっている.このよ うに符号がかわるのは,nの偶奇で分けるのが良かろう.更に,(1)kで何らかの打ち消し合いがおこってるはず だから,それも利用しよう.そこでまず,偶数の方だけやってみると,

cn :=b2n= Xn

k=1

³ 1

2k1+ 1

2k

´

= Xn

k=1

2k 2k1

2k

2k1 = Xn

k=1

1 2k

2k1( 2k+

2k1) これは負の項の和だから,cnは単調減少である.後は「下に有界」といえば良い訳だね.

そのためには,上の絶対値をとって,以下のように大まかに評価してみる:

Xn

k=1

1 2k

2k1( 2k+

2k1) Xn

k=1

1 2(

2k1)3 <

Xn

k=1

1

k3/2 1 + Z n+1

1

1

x3/2dx1 + 2 = 3 これでcnは単調減少で,かつ下に有界だから,収束することがわかった.

b2n+1の方は,b2n+1=cn 1

2n+ 1 の第2項がゼロにいくことから,cnと同じ極限に収束することがわかる.

よって,bnnが偶数でも奇数でも同じ極限に収束する.

(3)

3

(cn=b2nが下に有界であることの別証)まず,以下のようにまとめてみよう:

b2n =1 +

³ 1

2 1

3

´ +

³ 1

4 1

5

´

+· · ·+

³ 1

2n2 1

2n1

´ + 1

2n

まとめた各項は正,最後の項も正だから,b2n ≥ −1がすぐに結論できる.

anが意外にできが悪かった.このような数列の振る舞い(収束・発散)が直感的にわかることも大切で,そ のためにある程度の問題や例をこなす必要があります.

今回は中間のときよりも図を描いた人が多かったように思います.良かった.是非,全員が図を描くようにな りましょう.

bnの方はまあ,仕方ないでしょう.一回考えたことがないと試験時間中には無理だろうとは思います.

問5:これはどれもちょっと難しいから,できなくても悲観するには及びません.あんまり簡単な問題ばかりでは 申し訳ないので,出してみました.

(a) 何となく「中間値の定理」だろうなあ,と思いついた人は筋が良い.でも思いついても,どんな関数を考え て中間値の定理を使うべきかで悩んだ人も多かったね.一つの解答例(多分,一番簡単)は以下の通りです.

関数g(x) =f(x+π)f(x)を考えると,これはxの連続関数である.また,

g(0) =f(π)f(0), g(π) =f(2π)f(π) =f(0)f(π) である(最後のところではf(x)の周期性を用いた).つまり,g(0) =g(π)なのだ.

以下,場合分けする.

g(0) = 0の時.このときは0 =f(π)f(0)となって,x= 0が題意を満たす.

g(0)6= 0のときは,g(0)g(π)が異符号であるから,中間値の定理から,0πの間の(少なくとも)1点 αg(α) = 0となるはずだ.これはf(α+π) =f(α)を意味し,結論が証明された.

(b)以下を示せば良い.

(*) ² >0 N(²)>0

³

n > N(²) = ¯¯¯anan1

n

¯¯¯< ²

´ そのために,まず²を固定する. lim

n→∞(anan1) = 0であるから,N1(²)が存在して,

kN1 =⇒ |akak1|< ² 2 がなりたつ.

さて,nN1より十分に大きい時,an, an1を2項ずつの差で書くと(以下はnN1が偶数の時;これが奇数 のときも類似の式が成り立つが,時間の関係で略)

an = (anan2) + (an2an4) +· · ·+ (aN1+2aN1) +aN1 および

an1= (an1an3) + (an3an5) +· · ·+ (aN1+3aN1+1) +aN1+1

が成り立つので(時間の関係でnN1が偶数の時のみ考える)

anan1= (anan2) + (an2an4) +· · ·+ (aN1+2aN1)

(an1an3)(an3an5)− · · · −(aN1+3aN1+1) +aN1aN1+1

が成り立つ.ここで2項ずつの差の絶対値は²/2より小さく,このような項は全部で(nN1)項を超えない.従っ て三角不等式から

|anan1|<(nN1)ײ

2+|aN1aN1+1| つまり ¯¯¯anan1

n

¯¯¯< ²

2+|aN1aN1+1| n

(4)

4

がなりたつ.第2項の分子はN1だけで決まるから,N1²に依存するN2を持ってきて,

n > N2 = |aN1aN1+1|

n < |aN1aN1+1| N2 < ²

2

とできる.そこでN := max{N1, N2}ととれば,目標の(*)が示される.

(c)適切な図を描けば,後は平均値の定理一発.下の図を見よう.Aの座標は(x, f(x)),Cの座標は(x, x),D 座標は(x, f1(x))であって,要するに線分 ACCD の比(の符号を変えたもの)の極限を知りたい.

x y

y=x y=f(x)

y=f−1(x) A

B C

D

0 z x

x=f(z) f(x)

f−1(x)

これだけではまだわかりにくいが,点Dy=xについて対称の位置に持ってきた点をBとすると,BCCD の長さは等しい.つまり,問題の比の符号を変えたものはACBCの長さの比なのだ:

f(x)x

f1(x)x=AC

CD =AC BC

さて,点By座標は点Cy座標と同じだからxである.そこで点Bx座標をzと一時的におくと,z=f1(x) であり,つまりx=f(z)である.従って問題の比は

f(x)x

f1(x)x =f(x)x

xz =f(x)f(z) xz となって,これは平均値の定理からf0(ξ)に等しい(z < ξ < x).

さて,0< z < ξ < xだからx+0ではξもゼロにいく.よって問題の仮定からf0(ξ)の極限は1;求める極限 1.

(種明かし)元ネタはV.I. Arnol’d“Hyugens & Barrow, Newton & Hooke”p.28からとった.Newton 時代,どこまで微積が進んでいたかを知る上で,この本はなかなか面白いのでお勧めだ.著者は非常に著名なロシ アの数学者,数理物理学で,面白い人です.なお,本格的にこの時代の科学史をやりたければ,山本義隆さんの一 連の本が良いでしょう.

参照

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